生死はさまよってない
PCR検査の結果がきた。陰性だった。
40度近い高熱は今日で5日目。
コロナではないとなると、インフルエンザだろうか。
鼻や喉の調子の悪さはやはりアレルギーかもしれない。
すぐに診察してくれる病院を探す(パートナーが)
コロナ陰性と伝えても発熱しているので直接は受けてくれない。
保健所よりは早く繋がったが、救急安心センターの回線もかなり混み合っていた。
症状を説明して、こちらの希望を伝えて、となると電話越しはなかなか難しい。
わたしは本当に電話が嫌いだし、途中で咳き込んでしまって苦しいので出来ない、無理だ。元気なときも基本電話はしないので、体調が悪ければ余計に無理だ。
ただでさえ伝わりづらい電話でのやり取りは、オペレーターとわたしの間をパートナーと電波が繋ぐ複雑な形となった。
なんとか診察してくれる病院を見つけてもらった。
感染対策のため裏口から入り、物置のような場所で問診を受ける。
わたしの問診中にも次から次へと電話が鳴る。人員も限られているようで医師も看護師も常に駆け回っている。ここがあなたたちの戦場なんですね。本当にありがとうございます。
時期的には珍しいが、可能性を捨てきれないのでインフルエンザの検査をしてもらった。
きれいに陰性だった。
わたしは路頭に迷った子猫のような気分になった。あの時はもう子猫そのものだった。
原因不明の高熱。
スタンド能力が目覚めるのかもしれない。そうだったら良い。
帰りの車でわたしの傍に立つスタンドを想像した。高熱のせいだ。
もし本当にそうなら何十日間か生死をさまようことになる。
ニートなのでスタンドが目覚める前にわたしは死んでしまうだろう。
コロナでもインフルでもないのでパートナーと共倒れすることは恐らくないはずだ。
それだけが救いである。
体調不良のわたしはゴミや糞尿を出すだけの生命体だ。燃費の悪い自動車みたいなものだ。
悲しいかな。役に立たないものはしょうがない。
わたしは熱が出てから全てのことを任せることができた。
同居している人がいて、その人が常に全力の優しさをくれるなんて恵まれている。
辛くなって夜中に何度起こしてもいくらでも背中をさすってくれるし、その時の辛さに合わせて薬や飲み物を用意してくれる。
一人だったら眠るか泣くかしかできなかっただろう。
一人暮らしの人たち、眠る泣く以外のことはできてるかい?
いつ繋がるか分からなくても、かけ続けなきゃいけない電話はできるかい?
検査場や病院まで行って帰ってこれるかい?
わたしが元気になって助けが必要な人がいたら助けたいよ。
前回と同じになっちゃうけど本当に気張ってこ、国。
今週のお題「やる気が出ない」