やりたくないけどやるときはやるしかない
退院間近の母に、実家の掃除を依頼された。
依頼が来たその日に、飛行機に飛び乗って東京に帰ってきた。
母と姉はふたりで実家に住んでいるが、姉は家事が何もできない。
誰でもやればできるので、できないなんてことはないが、したくないのだろう。
わたしも実家に住んでいたときはそうだったし、今もそうだ。
実家は自分が住む家だが、自分の家ではなかった。
自分で管理するという意識が皆無だったので、部屋は常に物が散乱していた。姉も今その状態である。
片づけて欲しいとは思うが、気持ちもよく分かる。
今は、わたしの完全主観に基づいた、最強に住みやすい家に住みたいと思っている。
そんなわけでパートナーと暮らす家はわりかし綺麗だ。
なんせアレルギー全般を抱えているので、綺麗にするしかないのだ。
家を綺麗にすることは、わたしが生きていく上での最低条件になっている。
実家に帰ってきて3日目。
姉が放置したゴミを分別して出した。
頑固な水垢のせいで、3日連続で風呂に籠って擦り続けている。
母の布団を洗濯して、ベッドの横に置くかわいいブックスタンドを買った。
何年も掃除してなさそうなところを掃除した。へそくりを見つけた。ちゃんと戻した。
母が入院して水をやる人がいなくなったので、花が枯れてしまった。
新しい花を買ってきて植えた。
明日はどこを掃除しよう。わたしの集中力は途切れることを知らないので、明日も風呂に籠るだろう。恐怖を感じてくれていい。
おむつはいてるsipinがかわいすぎたので貼っとこ。
わたしのこと忘れないでね…